2008年04月17日

「“安倍七騎とその風景”探訪ツアー」のこと(vol.35)

4月6日(日)、「“安倍七騎とその風景”探訪ツアー」(駿府静岡歴史楽会主催・影山満会長)が行われました。

これは、静岡市賤機都市山村交流センター「安倍ごころ」(葵区牛妻)にて、「歴史探訪 安倍七騎」と題した私の話のあと、安倍七騎ゆかりの地などをバスで訪ねるといったものでした。

参加者は28名でしたが、これは、小型貸切りバスの定員の数で、これ以上大きいバスだと(定員が大きいバスだと)山道のカーブを曲がるのが難しいということで、やむなく何人かの方はお断りをさせてもらいました。

また、バスのあとを、自家用車で追ってのツアー参加を申し込まれた方もいらっしゃいましたが、昼食をとるお店の定員数の都合上、こちらもやむなくお断りさせてもらいました。大変申し訳ないと思いましたが、それだけ安倍七騎に関心をお寄せくださったということで、嬉しくも思いました。

まず、講演では、安倍七騎について伝わるエピソードや文献の紹介。それから、『安倍七騎』の出版化に向けての調査において私が感じたこと思ったことなどをお話し、「安倍奥の楽しみ方」として、安倍・藁科川筋の伝説が書かれた書籍(例えば、『梶原景時の生涯 ― 安倍川周辺の史話と伝説五十篇 ―』(松尾書店)、『大河内村史 復刻版』(岩本利太郎・大河内青年団)、『藁科物語』(静岡市立藁科図書館)など)の紹介をしました。

その後、蕎麦処「つど野」で、お蕎麦で一杯やったあと、安倍七騎の望月四郎右衛門と杉山小兵衛のふるさとである俵峰へ行き、杉山氏が弓で敵勢を追い返したといわれる「引落シ」の案内、それから、末裔である望月庄太郎さん宅へも伺いました。4月1日でも、ここは氷点下を記録したとのことで、ここでは山桜を期待のですが、時期尚早で見ることができませんでした。また、拙著『安倍七騎』の巻頭カラー写真で掲載した桜の木も、昨年落雷に遭ったとのことで、だいぶ小さくなっていました(今にして思うと、巻頭カラー写真に収めてよかったと思いました)。

俵峰のあとは、「真富士の里」で休憩をとり(安倍川対岸の見月山を望む。名物に「平野まんじゅう」「わさびソフト」がある)、それから、末高半左衛門の邸があったといわれる平野の「スエタカ」と呼ばれる場所へ行きました。ここは、今では一面茶畑になっているところで、安倍川対岸の山々がとてもよく見えました。ただ、ここへ行くのには、多少危険な山道を歩かねばならず、歩行者の手を取らねばならぬなど、ちょっと苦労するところもありました。

「スエタカ」へのプチ登山のあとは、筋肉痛にも効く梅ヶ島温泉「黄金の湯」に浸かりました。前出の杉山小兵衛は、武田氏の金山衆として活躍したとのことで、金山の仕事のあとは、梅ヶ島の湯に浸かったのかもしれません。そういえば、「黄金の湯」の前には、樹齢四百数十年の栂の切株が展示されており、今川や武田、それから、ここに暮らす人々の暮らしを見てきた木として紹介されていました。

講演会とツアーを兼ねた企画というのはこれがはじめてでした。感想としては、参加された方々に怪我がなかったこと、これが一番いいことでした。あと、定員満杯でお申込みを断られた方、バスの補助席で我慢してくださった方には申し訳なく思いました。このことについては、この場を借りてお詫び申し上げます。

そして、皆様、誠にありがとうございました。


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Posted by 安倍七騎 at 15:43│Comments(0)催事
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