2008年09月02日

越後妻有大地の祭り(vol.65)

このお祭りは「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2009」http://www.echigo-tsumari.jp)に向けたプレイベントで、越後妻有(えちごつまり・新潟県十日町市、津南町)で、8月1日から31日にかけて行われたイベントでした。

そのコンセプトは、「真夏の里山体験、祭りと現代アート」。妻有地区の野山に展示(設置)された160を超える作品を道しるべに里山をめぐり、豊かな越後妻有の自然と人々のぬくもりに触れようといったもので、“オリエンテーリングのアート版”といった感がありました。

また、作品は露天展示だけでなく、改築した古民家を陶芸展の会場としてつかったり(1階を喫茶室、2階を陶芸の展示室)、木造公民館を改造して、郷土の発明家やその作品を紹介したものもありました。

この改造公民館の会場に到着したときは夕方5時、丁度公民館の入口に施錠していたときでした。私たちが静岡からやってきたことをいうと、「それでは」と再び錠を開けてくれ、作品の説明を懇切丁寧にしてくれました。アートにふれるだけでなく、地元の方の思いやりのある優しい心にもふれました。

また、160を超えるアートとなると、「これはどうかな?」と思うものもあります。
造りっぱなしで、管理がいきとどいていないもの――地面にすえつけた平面作品の真ん中に草が生えていた――があったり、また、景観と不釣合い(若しくは、景観を損ねかねない)ものがあったりなど・・・。作り手が「これが現代アートだ」と言い切ればそれまでだが、それではあまりにも無責任!!

このような里山にアートをとりいれたイベントは、「その土地の文化と和合する作品であること」「地元の方々のやる気と協力があってなりたつこと」「自然や来観者に対して、思いやりのあふれるものであること」ということが大事だという感想をもちました。


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 ほくほく線「まつだい駅」付近の風景。カラーボードは、田植えや代かきなどの田仕事を模っている。



 「まつだい駅」ちかくにあった橋の名前。こんなのが妙に気になります。



 きれいですなぁ~。



 樹にからめた作品。



 林のなかに現われた造形。
 これは何でしょうなぁ・・・?



 「農舞台」でのコンサート。ステージは、籐や織物でつくられた作品に囲まれていました。自然との融合を考えた場合、“素材選びの大切さ”を実感しました。



 松代(まつだい)の風景 ――その1――



 松代の風景 ――その2―― 



 松之山地区の棚田



 「新潟県森林浴の森百選」に選ばれた「美人林」。親切にも、宿泊した「グリーンハウス里美」(025-596-3492)の青年が案内してくれた。



 赤谷十二社の大欅(おおけやき)。推定樹齢1200年。坂上田村麻呂が植えたと伝えられ、この樹皮を身につけて戦に赴くと武運に恵まれるといわれている。



 母と娘の悲話をもつ「鏡が池」。



 「鏡が池」ほとりに咲く野菊。











 
  
 




  


Posted by 安倍七騎 at 00:44Comments(0)催事