2009年02月22日

春近し―(vol.108)



柿島の山腹を流れる水路



  石激     垂見之上乃   左和良妣乃 
いわはしる たるみのうえの  さわらびの
   
     毛要出春尓       成来鴨
   もえいずるはるに  なりにけるかも

   
                        志貴皇子  


Posted by 安倍七騎 at 19:21Comments(0)徒然

2009年02月19日

本日、坂本へ行ってきました(vol.107)

坂本といっても、本日行ったのは奥藁科にある葵区の坂本ではありません。
滋賀県大津市にある坂本です。ここは、本能寺の変で有名な明智光秀の居城坂本城があったところです。

京都駅から湖西線の電車に乗り、比叡山坂本駅で降ります。比叡山に続くまさに坂の町で、比叡山の麓にあるから「坂本」なのでしょう。そういった意味では、日本坂峠の麓にある焼津市坂本の語源もそれだし、葵区坂本も大山の麓の集落だから坂本というものと推定されます。




 坂本は石垣で有名




 穴太衆といわれる石工職人集団がいた

 

  


Posted by 安倍七騎 at 23:23Comments(0)徒然

2009年02月15日

大山・突先山の整備(vol.106)

2月15日、前回紹介した「坂本愛郷の会」の活動に参加しました。
久しぶりにいい汗をかきました。
みなさま、お疲れさまでした。



 側溝に石がはまると、それに杉の枯れ枝や砂がたまりながれを堰き止めてしまう。



 坂本姫の顔洗い場の清掃。猪の仕業か、トラロープが一本切られていた。
昔、ここいらで一服していると、山兎が膝でピョコンと飛び跳ねて逃げて行った――、などといった話をききながらの作業。



 大山の中腹で、突先山へ向かう途中。『安倍七騎』にもでてくるアカヌタソウゲンヤシキ付近。
坂本集落の人は、ぬかるんだ場所を「ヌタ」という。


 
 突先山山頂に向かって道をつくっているところ。まずは草刈から。笹が非常に多く難儀した。



 急坂では階段をつくる。材料がなくなると、近くの雑木を選別してはそれを伐って、杭や階段につかう。
ふだん何気なく利用する登山道は、地元の人たちのこういった整備や管理があってのことである。
 


 1022mの突先山山頂にて、坂本愛郷の会のみなさん



 陽だまりの草むらでの一休み



 終わってからの談義が楽しい!!











  


Posted by 安倍七騎 at 23:19Comments(0)徒然

2009年02月08日

坂本愛郷の会のこと(vol.105)

『安倍七騎』で取り上げた「坂本姫の顔洗い場」の整備については、vol.41「その後の坂本姫顔洗い場」(2008.5.11)で書きました。

これは、私の講演会(静岡市藁科図書館主催)を聴きにきてくださった葵区坂本の山田唯夫(やまだ・ただお)さんが、廃れ果ててしまった「坂本姫の顔洗い場」を、集落の人々に呼びかけて整備してくださったものです。

私は、このことでかねてよりお礼がいいたく、宮本金六さんのご子息金一郎さんに仲介の労をとっていただき、本日(2009.2.8)ようやくこの方々にお会いし、お礼を申し上げることができました。

じつは、「坂本姫の顔洗い場」の整備のあと、これも『安倍七騎』で触れた「アカヌタソウゲンヤシキ」「上臈の段」などを整備され、以降、折をみては整備地の清掃をされているそうです。

この会の名を「坂本愛郷の会」といい、会員の方は、ほとんどがご高齢です。
ご高齢ですが、“郷土の歴史・伝説の地を廃れさすまい”とするバイタリティーと心意気には感服しました。

私と、本日同行してくださったアイセル21の川嶋秀和さんもこの会に入れていただき、さっそく15日の清掃活動に参加することになりました。

坂本には、このほか「七人塚」という凄惨な最期を遂げた武田の落ち武者ゆかりの場所がありますが、このことは追って当ブログで紹介したいと思います。



 整備された「坂本姫の顔洗い場」



 こちらは、「坂本姫の腰掛け石」
 なんでも、この石に座ると、バチがあたるそうです。
 お姫様の座ですからね。
 「無礼者!!」と―。



 坂本公民館に集まってくださったみなさん



 郷土藁科の楽しい歴史話に花がさきました。



 「では、15日朝8時半に大山のゲート集合」と、やっているところです。



  


Posted by 安倍七騎 at 22:04Comments(0)

2009年02月01日

「安倍奥の風景展」開催中&講演会のお知らせ(vol.104)

先に行ったアイセル21での「安倍奥の風景展」がご好評をたまわったことをうけ、私ども「安倍奥の会」では「安倍奥の風景展 ―巡る安倍奥の四季 夏~秋―」を、静岡市葵区にある静岡市玉川生涯学習交流館(旧中央公民館玉川分館 葵区落合126 )で、2月28日まで開催しています(入場無料。休館日/土日祝日 時間/9:00から5:00 )。

開催中、“玉川情報”(「玉川のここの桜が美しい―」「ここの神楽は必見」などの情報)を募集しておりますので、どうぞよろしくお願いします。




 玉川生涯学習交流館の1階で開催中 



 入口の様子



 カメラマン原田さやかさんの写真パネル。今回も第二部に「浦田のおばあちゃん」のパネルを用意してあります。
 


 画像右側にある「玉川の木」に、情報提供をお願いします。“木の葉”に書き込んで枝に貼ってください。



 スタッフのみなさま、お疲れさまでした。


速報!

ブログに書き込んでいた今、講演会のお話を、「静岡歴博の会」会長の荻野様からいただきました。日にちは、6月21日です。

会場は静岡市賤機都市山村交流センター「安倍ごころ」(葵区牛妻)で、「安倍奥の歴史探訪」4回シリーズのうちの第1回をお受けしました。私なぞはともかく、黒澤脩先生、水野茂先生、臨済宗少林寺松山ご住職といったそうそうたる講師陣です。

ちなみに、このほか予定する私の講演会は―、

2月26日 「みのり大学」(葵区 アイセル21) 260名

3月20日 「曹洞宗曹源寺 開創五百年記念講演会」(葵区長妻田 曹源寺) 130名

4月18日 「安倍奥の旋律 in 曹源寺」(葵区上落合公民館) 200名のうちのオプション希望者 【一般参加可】

日にち未定 静岡大学附属図書館主催セミナー(駿河区大谷 静岡大学) 30名 【一般参加可】

といった具合です。

ふるってのご参加、お待ちしてま~す。



  


Posted by 安倍七騎 at 10:39Comments(0)催事