2009年09月17日

調べもので見つけたこと(vol.141)

先日、図書館で、調べものをしていたとき、偶然に『田中藩叢書』という書籍を見つけました。
手に取るや、母方の4代前のおばあさん(於トキさん)は、田中藩士の娘だったということを、ふと思い出しました。
母の実家は代々農家ですので、幕末のころは、士農工商の身分制度が、かなり揺らいでいたことが想像できます。

さて、私の祖母から訊いた話によると、於トキさんの旧姓は「長房」だったと記憶しています。
その書籍には、藩士の逸話などが記されていたので、長房氏の逸話もあるかとページをめくっていたら、「砲術(武ヱ流) 長房可知(ながふさ・よしとも)」「棒術、長刀(戸田流)、柔術(揚心流)、砲術 師範 長房包満(ながふさ・かねみつ) 精励恪勤の士」という記述を見つけました。

さらに包満の段には、「蓮華寺池にて、恩田豹隠と大砲の試射を行ったところ、恩田氏が放った三発の弾は的を外したが、包満の放った三発は、三発とも的に命中した」「弘化3年、瀬戸川にて神機銃試射」などといった逸話が残っていました。

果たして、長房可知・包満と私の先祖が、どこまで近しい先祖かはわかりませんが、少なくともなんらかのかかわりもあるということで、『田中藩叢書』は、より興味をそそられた書籍でした。





  


Posted by 安倍七騎 at 00:29Comments(0)