2008年02月20日

安倍七騎とその風景を訪ねるツアー(仮)の下見(vol.21)

4月花見頃――、とはいっても、安倍川上流域での山桜なので、4月中旬ですが――、標記のツアーを計画しています。



これは、静岡市賤機都市山村交流センター「安倍ごころ」(葵区牛妻)にて、「歴史探訪 安倍七騎」(仮題)と題する講演のあと、そのゆかりの場所場所(七騎とされる人の墳墓、居館跡など)を訪ねるといったもので、また、当ホームページの「観光案内」に載っている蕎麦の「つど野」で食事をしたり、梅ヶ島新田温泉「黄金の湯」の温泉につかるなどといったものです。


このツアーは、駿府静岡歴史楽会(すんぷしずおかれきしがっかい)が企画するもので、去る27日(木)、同会の影山満会長高島寛之事務局長の三人で、このツアーの下見に行ってきました。


50分、我々は葵区俵峰(安倍七騎、杉山小兵衛と望月四郎右衛門がいたところ)に到着し、この集落の中心に位置する小丘に立ちました。ここは、『安倍七騎』巻頭のカラー写真で掲載した、茶畑のなかに大きな桜の樹があるところです。この桜も見事ですが、4月の中旬には、俵峰の背後の山々には山桜が咲き、とてもきれいなところです。また、ここはかなりの標高のところで、その見晴らしと澄みきった空気がとても心地よいところでもあります。私達が、桜の樹の下で話していると、近くで農作業をされていた男性がやって来られ、「この場所では正月用の餅をつかない」とか、「牛を飼わない風習があった」など、色々なはなしをしてくれました。また、はなしが安倍七騎に及ぶと、この方(――浅野さんと云われた――)は、


「なんでも、この前、焼津の人が安倍七騎を小説にしたそうで……」


 と、拙著をご存知でした。すると、


「その著者が、この人ですよ」


 と影山会長が、あたりの山野にこだまするほど磊落(らいらく)に笑い、浅野さんに私を紹介してくださいました。


2月は逃げる」「3月は去る」といいます。4月はあっという間にやってくるでしょう。さあ、こちらの準備にもそろそろとりかからねば……。




影山会長(左)と高島事務局長(葵区俵峰にて)  


Posted by 安倍七騎 at 00:27Comments(0)徒然