2009年04月04日

突先山には―(vol.115)

今号も3月29日(日)に行われた「坂本愛郷の会」の活動報告である。

 

突先山には、「千本杉の山ノ神」と呼ばれる場所がある。
千本の杉が樹(た)っていた場所かと思いきや、老杉一本の木株が残るのみで、千本が千年に転じたようにも思える。



苔むした部分が千本杉の木株
昔、清水湊に入る舟はこの杉を目指してきた。

その昔、この千本杉の場所が夜に光るので坂本村の村人が見にいくと山伏風体の人(―山神か―)が現われ、
「ここは霊験あらたかな場所だから、敬い祀るがよかろう」
と言い残して去った。
村人はこの教えを守り千本杉をを祀った。







老杉のあったところの下部は、このように洞穴になっている。



修験者が修行を行った岩穴かもしれない。





岩に這い蹲って覗く、眼下の岩
この先には、坂本一の誉高い「とうふ石」とよばれる石があるという。  


Posted by 安倍七騎 at 00:24Comments(0)徒然