2008年10月29日

葵の旬いただきます! 中藁科ツアー(vol.79)

26日(日)、静岡市葵区魅力づくり事業の「葵の旬 いただきます! 中藁科ツアー」のコーディネーターとして、お手伝いをしてきました。

このことについては、前号で触れましたが、午前9時、静岡市役所にて、参加者80人がバス4台に分乗し、「藁科都市山村交流センター わらびこ」へむかいました。

到着すると、駐車場はほぼ満杯。この日は、このツアーのために、中藁科の人たちが市を開いてくれ、活況を呈していました。

ここで、「大原の里を守る会」代表の梶山正義さんから、中藁科にまつわる地名の謂われや特産物などのお話を聞いた後、参加者は「お茶手もみ体験」「柿の焼酎シブ抜き体験」「こんにゃく作り体験」「高山ハイキング」のコースに別れ、中藁科を満喫しました。

私は、高山ハイキングに向かい、道すがら、

「高山池の斑牛(まだらうし)」
水見色の杉橋長者の娘を池に誘い込む怪物斑牛。これに怒った村人が池に焼石を投げつけ、片目を負傷した斑牛が、安倍川対岸の鯨ヶ池に逃げ込んだ。爾来、鯨ヶ池の魚は片目となった(柳田国男先生の書籍による。また、一説には斑牛ではなく、青竜ともいわれる)。ほか、水見色の殿様、朝比奈縫右衛門の愛馬が池に引きずりこまれ、その敵討ちに縫右衛門が石を斑牛に向かって投げつけたとも(地元の伝承)。

「瞽女(ごぜ)が森」
その昔、水見色の大椿の下で、病み伏した瞽女(*)を村人が親切に介抱した。しかし、看病むなしく瞽女は身罷った。村人は、大椿の下に瞽女を埋けてこれを祀り、その辺りの木を切らずにおいたら、こんもりと森ができた。爾来、夜ここを通ると、三味線の音がした。
  (*)江戸時代、盲目の女性が三味線を弾き、全国を歩いて生業とした。

の話をしました。

また、藁科川筋は、かつては馬の一大産地であったことなどをみなさんに紹介しました。

私は、ツアーコーディネーターの仕事を承ったことが今回がはじめてで、ちょっと戸惑うこともありましたが、まずまずといったところで・・・。

「わらびこ」を辞したあと、「中勘助記念館」「見性寺」をめぐり、今回のツアーを終えました。

解散後、平野雅彦先生と欅通りのコーヒーショップで反省会。
眼下でバスケットボールを手にパフォーマンスを繰り広げる若者達を見、そろそろ大道芸も近いなぁ・・・と、移ろう時のはやさを感じました。


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葵の旬いただきます! 中藁科ツアー(vol.79)

 「わらびこ」入口。温泉もある。

葵の旬いただきます! 中藁科ツアー(vol.79)

 盛況の市。「きらく市」の勝山さんには、水見色の歴史資料をいただき、大変助かりました。

葵の旬いただきます! 中藁科ツアー(vol.79)

 高山中腹にある「森の恵」。木をふんだんに使った建物が暖かい。

葵の旬いただきます! 中藁科ツアー(vol.79)

 「森の恵」の暖炉。いいですなぁ~。

葵の旬いただきます! 中藁科ツアー(vol.79)

 斑牛がいた池。
 「ホントに居たのかしら・・・」
 「居るわけないでしょう~」
 「けど、なんだか気味わるくない?」

葵の旬いただきます! 中藁科ツアー(vol.79)

 高山山頂(標高716m)から、伊豆半島方面を望む。
 山頂での昼食は、清沢の農産物を使った手造り弁当。とっても美味しい!!

葵の旬いただきます! 中藁科ツアー(vol.79)

 「やぁ~、絶景だねぇ」
 「けっこう、伊豆半島が近くに見えるね」

葵の旬いただきます! 中藁科ツアー(vol.79)

 山頂から下るところ。

葵の旬いただきます! 中藁科ツアー(vol.79)

 紫が鮮やかな木の実。

葵の旬いただきます! 中藁科ツアー(vol.79)

 そして、可憐な花。

葵の旬いただきます! 中藁科ツアー(vol.79)

 今回のツアーパンフレットなど。
 お土産に、勝山啓子さんがつくったコンニャク「勝山園」*054-279-0126)、富沢の柿代表山本茂夫さん*054-279-0634)、ほんやま茶「元祖ほんやまヨンコン茶の郷」*054-279-0768)などをいただきました。市で買ったお餅も、とっても美味しかったです!!








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Posted by 安倍七騎 at 01:07│Comments(0)催事
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