2010年09月25日

尖閣諸島問題と閣僚のニホンGO!(vol.183)

麻生前首相の“未曾有”発言も物議を醸したが、今回の中国との尖閣諸島をめぐる問題で、現閣僚が中国人船長釈放について「(検察が)粛々と判断した」とのコメントを発している。

『広辞苑』で「粛々(しゅくしゅく)」をひもとくと、
①つつしむさま。
②静かにひっそりしたさま。
③ひきしまったさま。
④おごそかなさま。「葬列が―と歩む」
とある。

この場合の「粛々」とは、④にあたるもの。
「粛々」とは、あらかじめ決められた事務手続きを踏む場合に用いられるべきであって、「判断を下す」場合にはそぐわないのではなかろうか、と思うのである。
もっとも、立法府が行政府に対して、政治的判断からそうしてほしい―、と言ったのであれば、「粛々と」であろうが。

それにしても、中国側が謝罪と賠償を求めるなど、尖閣諸島の問題はこのままでは終わりそうもない。

私に安倍七騎を教えてくれた叔父(昭和5年生まれ)は、子どものころ、軍需工場が密集していた東京の大森で、戦闘機グラマンの機銃掃射を受けた経験がある。
安倍奥の昔話だけではなく、よく、このような戦争体験も語ってくれたものだ。
また叔父が若かったころ、中国からの帰還兵(―敵兵の発見を恐れて、クリークに幾日も浸かっていた人で、それが原因で足に障害をもたれた人―)から、「戦争は土下座をしてでもやっちゃならねぇ」と、聞かされたそうだ。

戦争はいやだ、いらない。
両国はお互いに、理性をもって、「互尊互譲」の精神であたってほしい。


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Posted by 安倍七騎 at 12:34│Comments(0)徒然
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