2008年03月13日

大御所四百年祭市民参画事業のこと(vol.28)

様々な趣向をこらした大御所家康公駿府城入城四百年祭(通称 大御所四百年祭)も終章間近となりました。

このイベントは、慶長12年(1607)に家康公が駿府城に入城したことにちなんで、平成19年(2007)から静岡市、同実行委員会が主催して行われています。

これは、現在の静岡市内の街づくりの基礎を築きあげた ―― 奔流する安倍川の治水や1609年に行われた町割りなど ―― 家康公の偉業を再確認するよい機会となりました。また、演劇、神輿渡御や当時の食の再現、大御所検定試験など、市民の手造り感をありありと感じ、市民参画としたところに大きな意義があったと思います。これら一連のイベントは、街、市民あげての“「温故知新」の実行”だと思いました。ですから、同時に、静岡市の発展につながるものだと私は思います。

―― 余話ですが、そういった意味でも静岡市に歴史博物館が必要だと思うのですが ――

ただ、恐れ多くも、焼津市民の私に一言いわせてもらえば、“新生静岡市”を念頭においた場合、もう少し清水区も参画できた余地があったのではないのかな――、とも思いました。例えば、三保にあった貝島御殿では、家康公が江戸から白拍子を呼んで能を演じさせたり、舟遊びをしたということがあったので、それにちなんだイベントとか――、また、清水湊に徳川の軍船を浮かべるとか ――。

私の場合、『安倍七騎』を書いた都合上、清水というと、どうしても武田氏支配のころの駿河の都のイメージが強いからこんなことも思ったのかもしれません(私は、この事業について全部は把握していないので、もしこのようなことが行われていたならば、お詫びいたします)。

振り返るのはまだ早い!! まだ四百年祭はまだ終わっていません。
こんな企画があります。

それは、駿府静岡歴史楽会(会長 影山満氏)、静岡新聞社(松井純社長)が、同祭市民参画事業として、徳川十八代宗家徳川恒孝氏の講演会(タイトル「江戸は世界有数の国際都市 ―― そのルーツは駿府? ――」)が行われます。詳細は下記のとおりですが、このほか静岡市出身の講談師田辺駿之介さんの講談(タイトル「大御所 徳川家康」)や、「しずおか検定」一級合格者への記念品授与、それから、紙上書展の表彰などが行われます。
徳川宗家の講演です。だれもが「御目見え以上」になれるまたとない機会となるでしょう。



日時  平成20年3月23日(日)13:00会場、13:30開始
場所  静岡市民文化会館中ホール
参加費  500円(全席自由、小学生無料)
チケット販売所  TUTAYAすみや静岡本店1階プレイガイド(℡054-251-1233)、当日券販売あり
お問合せ 駿府静岡歴史楽会 影山会長まで(054-273-6353)


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Posted by 安倍七騎 at 06:19│Comments(0)催事
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