2008年05月15日

SLでの小旅行(vol.42)

5月5日(月)、この日は大井川鉄道のSLに乗車し、千頭へ行ってきました。金谷駅10時02分発千頭行きは、「SL南アルプス号」でした(ほか、「SLかわね路号」もあります)。

最近、東海道本線の普通列車では四人掛けの升席の客車がなくなりましたが、私が乗った「SL南アルプス号」の車両は升席でした。この車両の窓枠下には蓋付きの灰皿があり(――もちろん禁煙ですが――)、さらに、椅子や壁、床などは木製でとても風情がありました。また、走行中に車掌さんがやって来て、ハーモニカ演奏のサービスがありました。

この2日前の5月3日、テレビで大井川鉄道をとりあげた番組があったので、予備知識としていくらかの情報を持っていましたが(千頭駅に国指定有形文化財の手動式ターンテーブルがある・家山にお茶粉をいれた美味しいたい焼き屋さんがあるなど……)、この小旅行には、『来てGO!大鉄 ~大井川鉄道各駅停車ぶらり旅~』(佐野正佳著・静岡新聞社)という本を持参しました。この本は、単なる名所案内だけにとどまらない、なかなか面白い書きぶりのものでした(p69の、塩郷(しおごう)の吊り橋を渡る時の著者の心境など……)。

さて、11時25分、千頭駅に到着。ちょうど昼食どきだったので、『来てGO!~』お勧めのお蕎麦屋さん「丹味(たんみ)」にて、「天ぶっかけ」を肴に冷酒で一杯。ここは、駅舎を出て左斜め前にあるお店です。 

食後は、近くにある「音戯(おとぎ)の郷(さと)」へ行きました。
ここには世界最大級のオルゴールがあります。そのオルゴールのメロディーを聞いたり、「森のごあいさつ」に耳を傾けたり(入館時に貸し出される聴診器を、指定箇所にあてると、野鳥のさえずりや川のせせらぎ、それから、地元の祭囃子などが聞けるといったもの)など、大人も楽しく遊べる施設でした。

この日は立夏でもあり、新緑のなかを軽快に駆け抜けるSL旅行を期待したところですが、戯雨が煙る山里に重厚なSLの汽笛が響く情景もなかなか一興でした。



      ↓ 小旅行の気分が味わえる画像配列にしてみました。画像をクリックしてくださいネ!




 金谷駅にて : これから、3号車に乗り込みます。



 車両内部の様子 その1



 車両内部の様子 その2 : 木製の座席に木製の窓枠。窓枠の金属製のツマミにもぬくもりを感じました。



 車両内部の様子 その3 : ま~るい電気と扇風機



 千頭駅到着



 SLは、到着後も勢いよく蒸気を噴き出します。



 千頭駅にて



 5月3日の、SLを取り上げたテレビ番組では、「機関室の温度は50度にも達する」と言っていました。



 千頭駅の様子 その1 : 構内には普段見慣れない電車や車両があります。“屋根のない電車博物館”のようでした。



 千頭駅の様子 その2 : 目の前を駆け抜ける小型の電車



 千頭駅の様子 その3 : 日本で唯一現存する手動式ターンテーブル(転車台)。案内板には“イギリス式”と書いてありました。



 千頭駅駅舎に隣接し、SLグッズの展示場があります。高倉健さん主演映画「鉄道員(ぽっぽや)」を思い出しました。



 昔の時刻表も展示してあります。



 このプレートは、壁に掛ってました。



 このプレートもいいですね。



 「音戯の郷」の外観 : 雨の日は、このような施設が駅近くにあると助かりますね。



 「音戯の郷」内部 : 見上げると、窓際にオルガンのパイプが見えます。



 千頭駅の脇を流れる大井川の様子



 「出発、進行~っ!」 



 山河に汽笛をこだまさせると、SLは力強く千頭駅を出発しました。



余話――。

かつて、千頭に土岐氏がいました。
先日、『安倍七騎』の感想を手紙にしたためて送ってくださった方がいましたが、この方によると、千頭の土岐氏が安倍七騎の一であるとする説もあるそうです。


            * * *  追    記  * * *

SLは、全席座席指定です。インターネットで座席の予約ができます。
  


Posted by 安倍七騎 at 01:37Comments(0)徒然