2008年05月31日

あれぇっ、(vol.46)

この虫は、カゲロウですかなぁ……(「画像1」)。
先日、こんな羽虫が我家の雨どいにとまっていました。この羽虫を見ていると、私の思いは釣具に馳せてしまいます。

というのも――、清流の水面を、ふわふわと舞う羽虫を、ハヤなどがジャンプして食べるのです。その昔、この光景を目にした人の頭に閃いたのでしょう。
「羽虫に似せた釣鈎(つりばり)を作れば……」と――。

それがこれです(「画像2」)。「画像2」は、カゲロウ鈎ならぬ、蚊鈎(もしくは、毛鈎)といわれるものです。

これなどは、実に面白いことを考えたと思います。

ほか、先人は、魚の目に見えにくい釣り糸をつくりました。いわゆるテグスといわれるもので、蚕グス(テングス)が転訛したものです。これは、拙著『安倍七騎』のp90(「八章 きつね」)で、さりげなく記しました。



 画像1 : カゲロウ?!



 画像2 : 横一列に並ぶ蚊鈎。鈎に毛や糸を巻いてつくったから毛鈎ともいう。




  


Posted by 安倍七騎 at 01:06Comments(0)徒然